懐かしい味の店 【お食事処 信吉】 訪問日2017年2月8日
長らく仕事を休んでいた豚耳ですが、この度やっと復職が決まりました。
ただでさえブログの更新が遅い豚耳ですが、これからは更に更新が遅くなるよう日々精進して参りますので、何卒宜しくお願い致します。
ホントはお盆過ぎまでは休みをエンジョイ数る予定でしたが、さすがブラック企業、病気でもおちおち休ませてもらえません。
カミさん以外、誰とも会わなかった千本松牧場を後にした豚耳は、お腹も空いてきたので何処か手頃な食事ができる店は無いかと、塩原方面に向かって車を走らせていますと、ちょうど良いタイミングで蕎麦屋の看板が見えてまいりました。
ただひとつ心配だったのは、昼時なのに駐車場に車が一台も停まっていないのが気になります。
店の入口には暖簾が掛かっていましたので、ひとまず安心しました。
今回お邪魔したのは『お食事処 信吉』です。
見てくださいこの佇まい。いかにも蕎麦の名店といった感じです。
ただひとつ心配なのは、那須塩原市に足を踏み入れて以来、誰とも顔を合わせていないことです。
もしかしたら店の中は無人で、ちょっとレトロな蕎麦の自動販売機が置いてあるかもしれません。
期待で豚耳のブラジャーが張り裂けそうです。
案の定店内は、豚耳たちの他にお客さんの姿は見当たりません。
お客さんはいませんが、お店の人はいるようなのでひと安心です。
『ほぉ~ら見ろ~!』
すいません、少し興奮してしまいました。
何が興奮するってアナタ、メニューの最初のページは、店の自慢と相場が決まってます。
これは豚耳の予想通り、美味しいお蕎麦が提供されるに違いありません。
期待で豚耳の胸もCカップに膨らみます。
こちらのメニューは、1日40食限定の寒ざらしそばです。
寒ざらしそばとは、殻付きの蕎麦の実を冷たい水に浸したのち、寒風にさらして乾燥させた蕎麦の実です。
蕎麦の甘みが増して、蕎麦好きにはたまんねぇ~ひと品です。
ちなみに蕎麦は豚耳の好物第3位です。
こちらは季節限定の『山菜天ぷら盛り合わせ』です。
7種14個盛りで、いろいろな山菜が楽しめるメニューとなっております。
ただ残念なことに豚耳、山菜という物があまり好物ではありません。
1個や2個だったら美味しく頂けますが、カミさんと分けて食べても7個なんて数、拷問以外の何物でもありません、
こちらのサービスセットは、夏の食欲の落ちたときにオススメの品です。
ざるそば又はざるうどんに、ミニ丼が付いてくる、お得なセットです。
訪問したのが酷暑日だったら間違いなく注文したい品ですが、この時訪問したのは真冬の元塩原町です。
食欲が冬バージョンの豚耳には足りそうもないのでスルーです。
こちらは先ほどと違い、温かいそばorうどんにミニ丼が付いてくるセットです。
先ほど足湯に浸かったとはいえ、体は冷えているので一瞬これにしようかと思いましたが、まだメニューを全部見てないので、とりあえず保留にしておきます。
こちらは温かい、つけ汁シリーズです。
舞茸・ちたけ・鶏の3種類のつけ汁から選べます。
このページだけ急に文字が大きくなり、文字色まで変えてあります。
よく電器屋の店員さんが蛍光灯の場所を案内する時の声は低いのに、テレビの説明をしてもらうと急に声のトーンが上がり、高い声でしゃべる店員さんを見かけますが、アレと同じ感じですね。
まさに店主自慢のメニューと言ったところでしょうか。
お腹が減っている方には一升盛りそばもあります。
写真を見る限り、そばつゆがひとり分しか用意されていないので、並みの胃袋では完食は難しいでしょう。
こんなところにフードファイター向けメニューがあるなんて驚きです。
普通の人には天ざるそばがオススメです。
大変貴重なカジカのからあげがありますね。
カジカのように見た目が悪い魚は、じつはすごく美味しい魚なんです。
あまりにも美味しいので乱獲により個体数が減ったため、地域によっては漁を禁止されていたりするので、やはり値段も高めですね。
人間の場合、見た目が美しい方が好まれるので、美人の個体数が減りそうですが、整形技術が進歩したおかげで、逆に不細工の個体数が減っていて絶滅危惧種に指定されそうです。
ウチのカミさんも大変希少種です。
『オレ、じいちゃんの遺言で麺類が食べられないんだよなぁ。』
そんな方でも安心です。
定食や丼物もしっかりラインナップされております。
那須塩原警察署の刑事課から出前の注文があっても、ちゃんとカツ丼を用意してあるあたりニクイですね。
お酒を飲む方には一品料理も用意してあります。
豚耳はアルコールは飲みませんので、飲食店で一品料理は頼んだことはありませんが・・・。
『あたし丼物の食べ比べがしたい』そんなワガママ娘には、ミニ丼がオススメです。
焼酎のラインナップも、麦・いも・そばと豊富です。
しかし、蕎麦通を自称する豚耳としては、日本酒がラインナップに含まれてないのは納得できません。
日本酒をかけてほぐすと、蕎麦の甘さが引き立ち美味しく戴けるらしいんですよ!
まぁ、豚耳はアルコールを一切口にしませんが・・・。
おいおい、ラーメンなんてメニュー、ドコにも載ってなかったぜ。
チャーシューメンに至っては、チャーシューすら一品料理のメニューに無かったぜ。
もしかすると、常連客だけが知る裏メニューなのかもしれませんが、せっかく蕎麦屋に来たからには名称にもこだわって、ラーメンではなく中華そばと表記して欲しいものです。
こちらは季節ごとの人気ランキングです。
一年を通してやはりざるそばが人気ですね。
来年度は大波乱が起きて、カツ丼がランクインしてほしいもんです。
『酒は飲んでも飲まれるな』ということわざがありますが、未成年や車の運転をする人はもちろんのこと、酒癖の悪い人にも提供しないでほしいものです。
豚耳が20代の頃、仕事帰りに牛丼屋に行きましたら、酔っ払いのジジイがビールを飲みながら管を巻いていたんです。
普段なら気にも留めないのですが、この酔っ払いそうとう癖が悪く、中年の女性の店員さんにお酌をさせたり、後から来た客に怒鳴ったりしてたんです。
今でこそ豚耳、余計なトラブルには巻き込まれないようにしますが、若かったころの豚耳は変なとこだけ正義感が強く、このような場面に出くわすと我慢ができなくなるのです。
この時、何があったのかはブログに書けませんが、結論だけ書きますと5年後に豚耳は、この牛丼屋を出入り禁止になりました。
豚耳はむかし会社の忘年会で某居酒屋チェーンに行ったとき、何故か靴が消えてしまったという事件に巻き込まれたがあります。
ええ、豚耳の靴だけ忽然と消えてしまったのです。
誰かが間違えて履いて行ったとかではなく、あきらかに消えてしまったんです。
自慢じゃありませんが、足のにおいだけで御飯が3杯は食えると定評がある豚耳、靴を盗んだ犯人はかなりのマニアです。
おかげでスリッパを借りて変える羽目になりましたが。
料理ができるまで少し時間がかかるので、待つ間に突き出しが運ばれてきました。
腹が減っているときは、このようなサービスはうれしいものですね。
大根とフキの煮物ですが、しっかりと味が染み込んでおり、このあとの料理にも期待が膨らみます。
カミさんのオーダーしたサービスセット『ざるそば+舞茸ごはん(おしんこ付き)』です。
見た目もボリューム感も、これなら文句の付けどころがないですね。
こちらは豚耳のオーダーした『きのこづくし定食』です。
見てください、このボリューム。
まさに男の定食といった感じの存在感ですね。
本来なら豚耳ひとりで食べきれる量なのですが、カミさんが物足りなさそうだったので、天ぷらを半分ほどカミさんにあげました。
味にこだわるお店は、ワサビにもこだわります。
自慢じゃありませんが豚耳、ワサビといえば小袋かチューブに入っているヤツしか見たことがありません。
最初にこれを見たとき、胡麻を擂るときに使うすりこ木と勘違いしてしまい、胡麻が出てくるのをしばらく待ってしまいましたが、待てど暮らせどそんなもの出てくるはずもございません。
そういえば豚耳が子供の頃、ワサビといえば粉末のものが主流でしたね。
よくダディーが酒のつまみに刺身を買ってきては、水でドロドロに溶いたワサビを使ってておりまして、刺身を食べるときはワサビ液に浸してから醤油に浸すという行為を繰り返しておりました。
チューブ入りのワサビが発売されるまで、豚耳家ではワサビは液状にして使うと信じて疑いませんでしたから。
さあいよいよ実食です。入店してから蕎麦が運ばれてくるまでに、2週間近くも経ったような気分です。
ええ、復職してからすでに10日近くが経ちました。
もうすでに豚耳の胃袋は空腹で限界で、いま現在刺身をおかずに頑張って記事を書いております。
ちなみに昨日はそばを食べました。どうやら豚耳の食生活は、その時に書いている記事に影響される模様です。
こちらは舞茸ごはんです。
炊き込み御飯特有の、香ばしい香りが漂ってきて、幼かった日の記憶がよみがえります。
幼い頃の豚耳の家庭は、あまり裕福ではなかったので、炊き込み御飯といえば具の入っていない醤油の炊き込み御飯でした。
特に給料日前ですと、具無し炊き込み御飯と、具無しチキンライスがローテーションで食卓にのぼります。
色鮮やかなご飯が食べられると、毎月月末になるのが楽しみな豚耳でした。
ちなみに本物の炊き込み御飯とチキンライスには具が入っているのを知ったのは、それからずいぶん後の事でした。
豚耳の唯一食べられる漬物です。
合成着色料だらけのまっ黄色な沢庵でなく、天然素材素材豊かな塩原の太陽をたっぷりと浴びた沢庵です。
さすが老舗の沢庵です。ひと口かじると口の中いっぱいに大根の甘さが広がります。
幼い頃に食べた新鮮な採れたての大根を思い出します。
豚耳の家では貧乏だったため、家計を助ける意味で、山菜採りは豚耳の役目でした。
山菜採りというと、山に入ったりして遭難や足を滑らせてケガをするなど、大変危険なイメージが付きまといますが、幼い頃の豚耳は近所の空き地で山菜が自生している穴場を見つけたのです。
おかげで豚耳家では、大根や胡瓜・茄子・ネギなど、新鮮な山菜には困りませんでした。
きのこ汁です。大根も入ってボリューム感も満点ですね。
このような食材なタダで手に入る食材は、豚耳家では貴重な栄養源でしたから、食卓に上る回数も多く、幼い頃から慣れ親しんだ味です。
まるで実家に帰って来たような気分になります。
その豚耳の実家、弟が跡を継いだのですが、弟の嫁さんとその両親、嫁さんのヤンキー時代の友達が居候してほとんど弟の居場所がないそうです。
まぁそもそも、弟に後を継がせた親父が悪いのですが・・・。
なんか話の内容が、暗くなってしまいましたね。
病み上がりなもんで、気分がまだ元気に成りきれてないのかもしれません。
ここは気分を変えて、いつもの豚耳を演じたいと思います。
豚耳家の食卓では山菜が大活躍すると先ほども書きましたが、そこは専門知識のないシロウト、時には大失敗もします。
空き地の中に生えている山菜は問題ないのですが、空き地の土手に生えている山菜の中には、あまり有名でない山菜も生えていたりします。
そんな時、豚耳家では天ぷらの食材にするのが定番です。
とりあえず高温で熱を通せば、食あたりはしないだろという安易な考えからです。
運よく腹を壊すことはなかったのですが、葉物の山菜の一部(キャベツや白菜以外)は嫌いになってしまいました。
豚耳の家でも、蕎麦のゆで汁は捨てたらもったいないと理由から、乾麺を茹でた後の茹で汁もちゃんと飲んでいました。
でもさすが専門店の蕎麦湯は全然違いますね。旨味成分が凝縮されています。
まあ豚耳の家では乾麺の蕎麦湯だけではなく、うどんやそうめんの茹で汁も麺つゆに入れて飲んでいたので、不味さの原因はそこにあったのかもしれませんね。
美味しい食事と懐かしい思い出でお腹がいっぱいになりました。
☆★☆★☆お食事処 信吉☆★☆★☆
住所 栃木県那須塩原市関谷2047-1
TEL 0287-35-3037
定休日・営業時間は直接お店に
お問い合わせてください
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